Overview

事業概要

神に斎(いつ)く島、世界の宝へ。

広島湾に浮かぶ厳島(宮島)は、古来より島そのものが神として信仰の対象となってきました。
その海上にそびえる嚴島神社を中心に、自然と建築が見事に融合した景観は、
1996年(平成8年)12月、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。

そして2026年、世界遺産登録から30年という節目を迎えます。
守り継がれてきた歴史を未来へとつなぐ、新たなる一歩がここから始まります。

Message

ご挨拶

嚴島神社は、平成8年(1996年)にユネスコ世界文化遺産に登録され、令和8年(2026年)に登録30周年という大きな節目を迎えます。

古くから「神の島」として崇敬を集めてきた宮島。その豊かな自然と一体となった嚴島神社の荘厳な景観は、長い歴史の中で多くの人々の手によって守り受け継がれてきました。

宮島を訪れる人の数は登録時の年間298万人から、近年の訪日観光客の増加も相まって、2025年は過去最高となる496万人を記録。日本のみならず、世界の人々に愛されるかけがえのない文化遺産となっています。

この記念すべき年を迎えるにあたり、世界遺産としての価値や魅力を改めて広く発信するとともに、先人から受け継いだ大切な遺産を次の世代へ確実につないでいくことを目的として、「嚴島神社世界遺産登録30周年実行委員会」を設立いたしました。

30周年記念事業を通じて、嚴島神社の歴史や文化、宮島の自然、そして地域の人々が守り育んできた営みに触れていただき、文化遺産を未来へ継承することの大切さを、皆様とともに考える機会にしたいと願っております。

本事業の実施にあたりましては、関係機関、地域の皆様をはじめ、多くの方々のお力添えが欠かせません。皆様の温かいご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

結びに、この30周年が嚴島神社と宮島の新たな未来への一歩となり、国内外から訪れる皆様にとって、心に残る節目の年となりますことを祈念いたします。

嚴島神社世界遺産登録30周年実行委員会
実行委員長
中村靖富満

History

嚴島神社・世界遺産
30年の歩み

歩みと継承の30年

1996
平成8年

世界へ羽ばたいた「日本の宝」

12月5日、ユネスコの世界文化遺産に登録。
建築物としての独創性と、自然・海とが織りなす空間が高く評価されました。

2004
平成16年

自然の猛威、そして再生へ

台風18号により、国宝の東回廊が倒壊するなど甚大な被害を受けました。
しかし、全国からの支援と職人の技術により、翌2005年(平成17年)にはすべての修復を終え、元の美しい姿を取り戻しました。これは文化財保護の重要性を再認識する契機となりました。

2011
平成23年

東日本大震災後の祈りと連帯

震災の犠牲者を悼み、島内でも復興の祈りが捧げられました。
世界遺産を持つ地として、人と人との絆を深める機会となりました。

2019~2022
令和元年〜令和4年

令和の大修理「大鳥居」の修復

約70年ぶりとなる大規模な塗装と修復が行されました。
檜皮葺(ひわだぶき)の葺き替えや、足場に包まれていた大鳥居が再び姿を現した瞬間は、新たな時代への号砲となりました。

2023
令和5年

G7広島サミットと平和のメッセージ

各国首脳が嚴島神社を訪問。
宮島が「平和の礎」であると同時に、世界へ平和を発信する場所として、その存在感を改めて示しました。

2026
令和8年

そして、次なる30年へ

守るべき伝統を守るだけでなく、変化の中で挑戦を突き詰める「開かれた歴史」へ。
世界中からも愛されるこの島の輝きを、未来へ。宮島は、皆様とともに新たな航海へと歩み出します。